はちみつと焼酎

BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

BIGISSUE Korea J-HOPE編の後記/日本語訳

BIGISSUE Koreaで「人生はアイドルだ」のコラムを連載されているチェ・イサクさんのブログに、雑誌掲載されたコラムの【後記】を見つけてしまいました。

isakchoi.postype.com


こちらもあまりに良いので、翻訳してみます。元のコラムの訳はこちら

honeysoju7.hatenablog.com

小見出しはこちらで入れました)

【後記】真のプロアイドル、BTSのJ-HOPE

余計な話からこの後記を始めると、私は社会人生活を国会議員事務室で始めました。 おそらく国会は韓国で最も権威主義的で差別的な職場の一つでしょう。 取るに足りない権力のピラミッドの中で、長い間、いちばん下の階級にいた私は、多くの人々の尻を這いながら、魂に深く傷を負っていました。 いくつかの瞬間は、トラウマになって数年たった今でも、考えるととてもつらくて痛いです。 しかし、多様な人間のスペクトラムを経験したおかげで、現在文章を書くのに大いに役立っています。

私がBTSが好きな理由はあまりにも多いのですが、 その中で一番大きな理由はBTSが理想的な組職であるからだと思います。

お互いに理解し合い、尊敬し合い、共同の目標に向かって一緒に進んでいく姿を見ると、社会人になって受けた傷が癒されるような気がします。 そこで今まで書いてきたメンバー一人ひとりに対するコラムは、BTS組織の中の様子から発見したものから出てきました。

組織で負った傷のせいで、人の面々を組織の中の姿としてとらえてしまう私のような人にとって、J-HOPEは最も言いたいことがたくさんあるメンバーだったみたいです。

実はこの文章を書く時、'HYBE会社説明会'の直後だったので、集中しにくかったのですが、J-HOPEについては言いたいことがすでに頭の中に整理されていて、無事に仕上げることができたと思います。

一緒に仕事をしたい人

私にとってJ-HOPEは一緒に仕事をしたい人ですし、

彼がリーダーである組織で働いていたら、出勤するのが大変ではなかっただろうし、 (J-HOPEは)編集ポイントを気にしながら(…)表に出さずに場を整え、1人でいるメンバーのもとを訪れ愉快に話しかける。 彼の口からはずっと『おいしい』『よくやった』『いいね』『そうそう』などの肯定的な表現があふれている。

 

私がリーダーの組織で彼がチーム員として働いていたら寂しくなかっただろうと思ったりしました。

組織の成功のためには、優れたリーダーを持つことと同じくらい、全幅的にリーダーを支持し、自発的に責任を分け、構成員と均等に疎通し、情緒の連帯を固め、完結性のある仕事をする能力を持った助っ人の存在が重要だ

 

多くの方々が「チーム長は'ビーズを通す'仕事をする人だ。(...)J-HOPEはBTSという宝物を完成させるビーズを通す存在だ。」この文章に共感してくださいました。 元々の文章は「ビーズを通す」仕事ではなく、「チーム長は"人を待つ"仕事をする人だ」でした。

人を待つこと。 簡単に失望し、早く諦める時代です。

特にK-POP産業はアイドルが努力と発展する時間を待ってくれないようです。

しかし、J-HOPEに対するメンバーたちの厚い信頼と情緒的緊密さを見ると、彼がメンバーたちがパフォーマンスをもっとうまくこなせるまで、あるいはパフォーマンスではない他の部分に対しても、励まし繰り返しながら身につけさせ、フェアで正確なアドバイスをして、アーティストとして、そして一人の人間として、メンバーたちが成長するのを助けてきたと考えるようになります。

J-HOPEは待つことができる人です。 批判だけの批判は意味がないということをよく知り、行動で共に行動してくれる人です。 こんな人はとても貴重で珍しいです。

大変なことですからね。 「前から引っ張って、後ろから押して 、真ん中で支えるJ-HOPE」の人生は 決して簡単ではないでしょう。

これが可能な理由は、J-HOPEの人間性が良いからであり、BTSメンバーたちがそのような情熱と手間を注ぎたい存在だからでもありますが、J-HOPEがプロ意識、つまり「BTSのJ-HOPE」が職業(Calling)だということをはっきり意識しているからだと思いました。

私はJ-HOPEがBTSメンバーとしての自分と、そのものの自分自身を最もうまく分けているメンバーではないかと思います。 「J-HOPE」と「チョン·ホソク」、どちらか一方に飲み込まれないくらいの距離を置けるから、そうやって作られる物静かさが、彼が遠く広く見て、笑って働かせるようにするのだと思いました。

「そのままの自分自身のであるチョン·ホソク」は、私のような仕事が終わって家に帰り、食事をして寝そべってツイッターばかりする自然人ではなく、アーティストだと思います。

コラムに「チーム長J-HOPE」と「スーパースターJ-HOPE」を分けて書きましたが、「スーパースターJ-HOPE」が「チョン·ホソク」に一番近いアイデンティティだと思います。

どういうことかよく説明できてないようですが.. それでも普通に書くとしたら… 

「チョン·ホソク」とは、「熱く汗を流した時間に対する確信から湧き出る余裕のあるジェスチャー、素直に発せられる満足感」を見せながらパフォーマンスをする人です。

光州(クァンジュ)でダンスを始め、BTSになり、フリーダンスを踊ったり、ミックステープを出したりして、皆がびっくりするような記録を立て、他人には寛大だけど自分には厳しいので、作業したファイルをひっくり返して、原点からやり直せる人です。

一文を残すなら「スーパースターJ-HOPE」

「汗を流した時間に対する確信から湧き出る余裕のあるジェスチャー、素直に爆発する満足感を見て、『スーパースター』という言葉はJ-HOPEのために生まれたものだと思った」 

この段落に多くの方々が共感してくださったのですが、実は私が2020年12月に書いた「BTSの歌をカラオケで歌うと失敗する理由」をそのまま持ってきました。

いくら自分の文章でも以前書いたものを丸写ししたことはないのですが、"スーパースター"という言葉はJ-HOPEのために生まれたもの」これがチョン·ホソクを説明する最も正確な表現だと思ったのでそのまま持ってきました。 「真のプロアイドル、BTSJ-HOPE」のコラムで 一文だけ残すとしたら、私はあの文章を残したいです。

チョン·ホソクにとってJ-HOPEが天職なら、他のメンバーたちは何だろうかとも考えてみました。

チョン·ジョングクにとってジョングクはライバル、キム·テヒョンにとってVはオーラ、キム·ソクジンにとってJINはパートナー、パク·ジミンにとってジミンは理想のタイプ、キム·ナムジュンにとってRMはエゴ、ミン·ユンギにとってSUGAは冒険。 こんな感じじゃないかと思います。

しかし、人を待つこと。 これはJ-HOPEだけの話ではないと思います。

今日のBTSを作ったのは、メンバーたちが お互いを待っていたからだと思います。

もっとうまくできるまで、うまくできなくてもいい時まで、勝ち抜くまで、勝ち抜かなくてもいい時まで。

そして、そのすべての瞬間が集まって、BTSという感動的な「旅路」になるまで。