はちみつと焼酎

BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

ビハインド⑤ 大吹打

お酒も入り大変饒舌+字幕があるので、すごく長くなりました。

 

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Daechwita

 

休暇の時に書きました。長期休暇のとき…だからボンボヤージを撮る前に1カ月?1カ月半もらったときに書きました。別にやることもないし。書いてあったものを見ながら「大吹打」をサンプリングして曲をスケッチして送って、もらってまたスケッチ。もらったものを修正して送って、また修正して、こうやって作業したものなんですが

「大吹打」元々知ってました。小さい時に音楽の時間に習うんですよ。王が行進するとき、軍隊が行進するとき。バンタンとアーミー、ピッタリだと思って。最初たただ格好いいな!そう思って作業したんです。

僕が音楽を書くときに罠を仕掛けるんです。

そういうのあるでしょ。家にゴキブリが出る時に捕まえる罠みたいなのをおくじゃないですか。薬みたいなのを。それでゴキブリが入ってきて死ぬんです。その罠のうちの一つです「大吹打」が(笑)。「What do you think?」と「大吹打」が罠です。全く学習できないんだね。ここまで来たらちょっと学習しても良さそうなのに。そういう方々は必ず来て罠を踏むんだね。僕はニヤニヤしながら見てます。

 いやー、ゴキブリ!さすがユンギ!さすがAgustD!

しかしちょっと酔ってるのでは?

 

本来は始まる前には楽器は入りません。執事が「鳴金一下大吹打大吹打」と言ったら「イェーイー」と言ってチン(ドラ)を一回鳴らして始めるんです。ケンガリも入りません。ケンガリを入れました。

 使われてる伝統楽器、ご参考

アジアの楽器図鑑

低くボイ~ン、って音がするのがチン。ベースの音につながってますね。イントロのカカカカン!って高い金属音がケンガリ。独特のチャンダン(リズム)を刻んでリードする打楽器でとにかく盛り上がる音です。そしてチャルメラみたいな音がする笛がテピョンソです。

 

とにかく作っておいて、フックはガイドをそのまま使いました。ラップの歌詞が本当に出ませんでした。

日付が決まってたんですよ。本来の発売日は5月29日で、作っていたらフェスタと重なりそうだったんです。で20日一週間早めました。ティーザーはD-7からすることにして。

大吹打があまりに出なくて、ミックスを送ってもらっている状態だったんですけど、歌詞とラップのフロウは全部出ていて、フックだけ出てる状態だったんです。だけど、A&Rの方が「これ、いつまでもらえますか?」と言われ、「出来ないんだけど、いつまで出さないといけません?」と逆に聞いて、「いつまでに下さい」と。「あー、それまでに出来そうにないんだけど」と。でもその締め切りが長かったんです。10日か12日ぐらいあったんです。「それまでには下さい」と言われて「考えてみます」と言ったけど出来なくて、「出来るでしょう。信じましょう」って言って信心が足りないのか?ってそんな状態。で、その2日後に出来ました。ラップが、一夜にして。で、「遅れるって言ってませんでした?」と言われ「出きちゃいました」と。

 

このミックスは最後に出たミックスで、会社のエンジニアの方がミックスして下さったんですが、これと「People」と「28」この三つをミックスしてたんですが、そのとき同じ建物で働いてる方が感染してしまって、ミックスしてる途中で防疫するからみんな出なくちゃいけないという状況でした。

そのときがD-7のティーザーが出た日、その前日だったかな。それで、一体僕になぜそんな仕打ちをするのかって。そう思っていたんですが幸い発売2日か3日前に防疫が終わってデータを持ってきてミックスを仕上げたんです。

 いやー、いくらデジタルリリースとはいえ、そんなぎりぎりにするのかってびっくりよ。

 

MVをどう作ったかというと、本来は去年9月に出そうとしてて、だとしたらこの曲はなかったでしょうし、これが最後に「ugh」と二つのビートがあったんですが、フックのある「大吹打」のビートと、フックのないughのビートがあって、ughを選んだんです。それでもし大吹打が選ばれてたらMVはなかったですよね。

そのとき「このビート良いのに、なんで使わないんですか」って会社に聞いたら、「国楽をちょっとやり過ぎたみたい。テンもやったし」と言われてああ、って理解しました。

 

 えええ~韓国の伝統音楽とヒップホップすごく良いのに!それでMVのインタビューで「これからはこういうオリエンタルなメロディーは減らす」って言ってたのかな?そんなこと言わずにまた作って下さい…すごく反応も良いじゃないですか…お願いします。

MVの最初のミーティングのとき、8~9人集まって監督に初めて曲を聞かせました。歌詞がなかったときなんです。

もちろん海外のプラットフォームで有料で買えるんですけど、無料で配布を同時にするものなので、悩みました。製作費について悩みました。どうしようと思ってたんです。最初のミーティングで冗談まじりに、安く仕上げましょうと話をしてたんだけど、「いや、絶対時代劇のセット使いましょう」という話になりました。

 

ミニマルにMVを作るというのが正直トレンドではあります。家で撮る人もいるし、簡素化してるのがトレンドみたいではあるんですが、僕は時代劇のセットの話をして、曲を聞かせて、「必ずやりたい場面があります」と言って、それがイントロの部分です。

 

そのとき、夜に…僕が想像し始めるといろんな絵が出るんです。想像のタネが一つ頭の中に植えられたらすごく大きく育って枝分かれするほどたくさん出るんですよね。最初に「鳴金一打…」をやろうと思ったのは、血まみれで刀を引きずりながら座るという場面だったんです。王座に。それとか、やりたかったのは、過去と現在を見せようとそういう話をすごくしました。監督がすごく面白そうだとおっしゃってそしてシナリオコンテが初めて来ました。で逆になりました。僕が歩くところから始まって。元は四角い頭の木箱はありませんでした。体に隠して取り出すつもりだったんですけど、そうするとちょっとストーリーが…。あそこに行くのにボディーチェックしないわけないですから。それで監督が後で追加しました。

 

元々は2人とも金髪で行きたかったんです。D-1のAgustDが金髪だったから象徴的な色だと思って2人とも金髪にしようと思ったんだけど、脱色しに行った日、黒にしてくださいと言って、より対照的に見せたいと。

ドリフトシーンは監督が絶対入れたいとおっしゃって。最初は「世界一高い車で登場しようか?」って言ったんだけど監督が「あれはドリフトできない」と。それでオールドカーにしようとなったんだけど、僕は絶対グレンジャー。海外の方や若い方10代の方は分からないかもだけど、あれは本当に富の象徴でした。あの頃は。いまで言うとヒュンダイG90よりもっと価値があります。黒いグレンジャーがあったんだけど、それはドリフトできないと言われ、金色っぽいのにラッピング塗装して使った、そういうビハインドがあります。

 ノリノリでお話してくれますな。本当に楽しかったんだな-。

 

金髪のAgustDの代役もいました。対峙する場面を撮らないといけないから。その方も監督スタッフのお一人で。

面白いビハインド多いですね。ジョングクとソクジン兄の場面もそうだし、全体的にとても楽しかったです。ミックステープのもそうだし、MVの撮影現場の雰囲気がすごく良かったです。みんな面白いと言ってくれて。しかもヘアメイクの方がこれで活動はしないの、すればいいのにとあまり楽しいから。そのぐらい雰囲気が良かったです。

 

肉屋さんの場面、死刑執行人の役はもともと美術チームの方で演劇科か何かであまりの演技が上手でびっくりしました。あと大部分の臣下の役は一緒にツアーを回ってるダンサーたちです。知らなかったんだけど、急に「膝が痛い」と言いながらフードを取ったらみんな知ってる人だった。

あとたくさん対比を見せたかったんだけど、金髪のAgustDはアクセサリーも全部金色でした。右側の傷がよく見えるように右にイヤーカフ付けたんだけど。

傷痕は自分がやろうと言いました。すごくトゥーマッチなものをしようとしてました。やり過ぎだと言われるぐらいの。小さい頃から想像するのがすごく好きで、プロレスも好きだったので、ギミックがどれだけ大事かというのを知ってるんです。いわゆるファン活動、僕は男性歌手と運動選手のファン活動をしてたので、なんというかストーリーを加えるのが面白かったです。もらったコンテの中に剣舞を踊る場面があって、元々は僕がこうやって上で踊りながら、対峙するシーンでその振り付けもあったんですが、こんなのテージーターって。監督が「ちょっと違うみたい」ってなって2日練習したのが一瞬で飛びました。ちょっと悲しかったです。

剣舞も思ったより長かったんですが、動作もいまだに覚えてます。格好いいところだけ編集してくれました。

ああ、金髪Dは金のアクセサリーだけ、黒髪のAgustDは銀色のアクセサリーだけ着けています。時代劇のセットに現代的…ヒュンダイだね…の車が入ってきて。現代的な服を着がえて。とても面白いじゃないですか、そういう場面。その場面も最初見てやり過ぎかと思ったけど、色補正したものを見るといいね、と話しました。やり過ぎだと思われた方が良い場面も設定したし。

剣も…僕が使ったのは別雲剣なんですが、朝鮮の刀20ぐらいのリンクをつけて、ビジュアルチームにこの三つが気に入ったと言ってもらってその中から選びました。

剣の歴史も少し勉強して。ティドンって言うんですって。左で刀を持ってこうやって抜く…さやだけ握って抜くのは本来違うらしいです。でわざとそれのある刀を選んで。つかむ部分に革や紐があるのを壬辰倭乱以降だと聞いてその前のを…

最後の二つの剣が候補があって、制作して下る方がお薦めして下さったのと、別雲剣のなかにいま陸軍博物館にあるノピオジャン別雲剣というのを復刻したものがありました。緑だから黒い服に目立って面白そうだと思ったんだけど、お薦めしたくれた物を。朝鮮別雲剣。水原城を建てた時期に使われたというのを使って。剣舞楽しかったです。

 ギミック好きと自分で言うように、車や剣のマニアックな話してるところは男の子って感じがするなあ。

そして、ビジュアル面でもアイデア満載。音楽だけじゃなくて、こういう才能もあるんだなというのが今回、私にとって新たな発見でした。プロデューサー気質。そういやBT21のキャラ設定会議でもバンバン出てくるもんね。

終わってミックスを待ってゲームしてたら監督が「おー、一回やらないと」って。「監督編集しないんですか?」と聞いたら「完成した」と。それが撮影から2日か3日?ものすごく早く完成したんです。撮影時から監督が「史上最高に良い物ができそう」とおっしゃっていて、すごく楽しかったです。

 このスピード感よ。韓国!!

 

(質問)パンPDの絵は誰が描きましたか?

あれは美術チームが書いたと思います。元々はあの場面でジョングクがばーっと広げるはずだったんですが、時間が合わなくて次の日い来ました。おかげでジン兄とのこの…これが出ました。

説明?説明じゃなくてビハインドストーリーですよね。解説はしなkったですよね?

それから変わったイントロで元はドローンのショットで最後まで出てくる予定だったんですが、急に雨が来てカットを分けるしかありませんでした。

(質問)J-Hopeのコーヒートラックのビハインドは?

サプライズだったので知りませんでした。市場のシーンを撮影してご飯を食べてたんだけど、そのとき感動しました。「ホバ、お前もやってみて、入ってみて、ちょっと撮っていけば」と「いや、僕は応援だけして帰りますから」と行って行ったんだけど、コーヒートラックがあってびっくりしました。

 

 

金髪のAgustDには違う名前があります。「怒り」です。銃を撃つとき二人が対峙しますよね、逃げずに。銃を撃って死んだかどうかは僕も分かりません。外れたかも知れないし。黒髪のAgustDにも別名があるんだけど、それは次のミックステープのときにお話します。一番好きなのは「大吹打」です。

 

そして問題のApple Musicのスポイラー…

その日腹が立ちましたね。D-7からD-2。元はD-2の夜12時に公開する予定だったんだけど、それをやめて夜6時に出すのはどうかと。そっちの方が面白そうとなって。何故かというとアルバムカバーとカウンターの写真違うので、6時に出そうと。それはいいんだけど、あの…ミュージックの人たちが先やっちゃったんです。それでなんでそんなことするんだよ-!と。なんでミックステープ出すときには災難が重なるんだって。サムソンにしましょう。Spotifyにしましょう、分かりましたね?

あれ、狙ってやったのかもと思ってたんだけど、完全Appleのお漏らしだったんですね…うう、Spotifyな…

 

・好きな場面は、最後対峙する場面と、最初に笠をつかむ場面

・照明監督はドラマ「キングダム」の方。「オオカミの誘惑」のカン・ドンウォンさんの傘のシーンを撮影したらしいんだけど、あれだけのレフ板あるの初めて。

・イントロの「オ」という声(取るつもりだった)に合わせて顔を上げることになて、そこで初めて顔に傷があったらショッキングだろうなと思った

・なのにあのスポイルが!

・狂王の役をしないといけないから、上で踊るシーンで。トイレでウイスキーを一口飲んで入りました

 

 

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ビハインドとしてはこのぐらいかな。

解説じゃなくてビハインドというのにこだわるのは、解釈は聴く人がして欲しいってことなんでしょうね。(まあ、「罠」とかありましたけど)。

最後に「音楽に対して倦怠感あったんだけど、また音楽を愛してます」と話していて、うーむ、Shadowからの Black swanからのあの時期かと思いましたが、いまはとにかく充実してるらしく、嬉しかったです。