BTSのオンラインコンサートMAP OF THE SOUL ON:E
１０月１０日は映画館でのライブビューイングで、１１日は自宅の大型テレビで見ました。
もともと３月からワールドツアーが予定されていて、私も日本はもちろん、今回はソウルも行っちゃおうかな～などとわくわくしていたのですが、コロナ禍で延期・延期・そして中止。で、いったんは同日程でオフライン＋オンラインのコンサートが発表されたんですが、韓国の感染状況が悪化し（宗教団体のクラスターが大発生）、それもなくなりかけ、最終的にオンラインのみでのコンサートとなりました。
会場はおそらく最初の予定通りソウルのオリンピック体操競技場。
広い会場、無観客だと寂しそうだな、とかいろいろ心配してましたが、結果ものすごく素晴らしいオンラインコンサートになりました。
ある意味現在世界で最も人気のあるグループが、技術や演出含め最先端のオンラインコンサートをしたということですよねー。そして見る側としては
・チケット争奪戦がない
・遠出しなくて良い
・並ばなくて良い
・ずっと立ってなくて良い（日本の場合）
・座席によって豆粒みたいな大きさを双眼鏡で見なくて良い
などなど、メリットが大きかったです。もちろんその場にいるからこその醍醐味もあるとは思いますけど、年取ってくるとメリットのがきっと大きいｗ
観客入れるの再開してもぜひオンラインも続けて欲しいと思いました。
２時間４０分のコンサート、思い出しつつ感想をメモしてみます。
ON
N.O.
We are Bulletproof pt.2
MAP OF THE SOUL:7のタイトル曲でオープニング。マーチングバンドに大人数のダンサー。ＭＶのラストに出てきたライオンキング的な崖に登場したフードをかぶった７人。
迫力あってオープニングにぴったりでわくわくします。ダンスブレイクがなくて残念でしたけど、ここからの曲数考えたらそれも仕方がないですね。たくさん準備したというハードな振り付け。切れ切れでしたし、ＪＫのソロもばっちり。
そのままタイトルをひっくり返したN.O.からのWBP pt2。がんがん来ます！初期の曲はラップらが目立つので嬉しい。ところで二日目のここら辺はユンギが肩を痛めていたらしく、左の腕をほとんど使ってませんでした。うう、大丈夫かな…
大人になった少年団のパフォーマンス、ダンスにも声にも余裕が出ててる！
VCR
お着替えタイムで流れるVCRですが、その作り込みがすごいですよね、毎回。
とりあえず全員顔が良い。スタイルが良いｗ
でここからがアルバムとこのコンサートの物語「魂の地図」の起点となります。
Intro:Persona
最初はRMの「俺は誰なんだ」という問いかけから。スピーチ台に立つRMは大統領か建国したかというカリスマです…。（いや学校モチーフなので生徒会長ぐらいなんですけど）顔を隠したダンサーたちがRMとそっくりのアバターのように踊ります。上から降りていたマイクが火を噴き、本人より大きくなった巨人のアバターRMが顔をのぞき込み…。
Boy In Luv
からの
MC
ここで事前に募集していた視聴者たちの顔が、スクリーンに映り、歓声もほぼリアルタイムで届いてることが明かされます。初日、歓声が聞こえたときには「わざとらしく入れてるのかな？」と思いましたが。まあ加工はされてるかも知れません。バンバンコンのときは、目の前に観客がいないことが本当にしんどそうだったので、こういう形でもメンバーがファンと対面できたのは良かったです。
Dionysus
いつもの暑苦しいディオニソスとは違う音！力の抜けた音でした。ただしハードな振り付けはほぼ同じ。こっちの音の方が好きかも。後で知った情報によると、演奏は生ではなかったようですが、Tiny Desk Concertでも素晴らしい演奏を披露してくれたDuksu Kim率いるGhostbandだったようです。
そしてここからが…すばらしかった。
VCR
美しい白い布に挟まれ苦しげなジミン、影を見つめるユンギ、墨のようなものをはき出すRM、白いオーガンジーのなかで表情がはっきり見えないジン。純粋な目をしたJKとVは、黒いどろりとしたものを顔に塗りつけにやりと笑います。
おおおBlack Swanだー！と大興奮。全員ものすごく美しい…そしてジミンの表現が辛くて…黒い衣装になった７人のセンターはユンギ。一歩前へ進み…
Interlude:Shadow
いやあしびれた！名作のMVをなぞった演出ではあったんですが、生身の肉体と声。ものすごく生々しい。テーマから言ってものすごく辛い曲なんですが、緊張感もすごくてギリギリしました。ユンギかっけー。「影」たちに襲われて白い衣装から早き替えで黒い衣装へ。最後のラップで「おまえは俺で俺はおまえだ」とぶちかました後に
Black Swan
ぎゃー！！いや、そうだよね。このShadowがあってからのこの曲なのよ。
「俺は何者？」という問いから自分のなかの影を発見し、深く自分の中を旅してここまできました。影を認める苦しみ、踊れなくなる、音楽ができなくなる恐怖を見事に表現したのは、そう、ジミンです。
曲のラストから裸足になったジミンが床をのたうち回るように踊ります。足や肩にはレーザーのような光が当たる演出。いやもう息をのむしかないパフォーマンスでした。
VCR ジミンちゃんのソロからそのままつながるこのVCRでは、この前の映像が逆回転するように、メンバーたちがそれぞれ光を取り戻していきます。
UGH!
からの？何だ？と思ったらまさかのUGH!だ！
リングに出てくるユンギ、RMの２人はリングローブ姿。ユンギはタオルを、RMはグローブを肩にかけて登場。やりとりはほとんどけんかです。
がたいのいいRMにユンギは後ずさりするんですけど、ひらっと手を上げてメンチ！
ツイッターでは「けんかが実際に強いのはユンギ」という意見が出てましたけど、うん、そうかも。
00:00
ボーカルラインの美しいハーモニー。アイドルだ～
My Time
特に二日目は露出も多くてセクシーＪＫだったんですが、私的には知り合いのオンニからの「無駄にセクシー頑張るマンネ」とフォロワーさんの「矢沢永吉に通じる」という言葉がツボでした。いや、それにしてもこの難しい歌を歌いこなすだけでなく、しっかり感情伝えて激しいダンス踊りきるＪＫ…恐ろしい子！
Filter
みんな期待してたであろうエロジミンさん。もう楽曲と声がエロいですからね。演出は女性のマネキンの服や帽子を取って身につけてみては投げるというものだったんですが、ジミンは一貫してジェンダーの流動性を感じさせる演出をしてますね。素晴らしいです。
Moon
１８禁２連発のあとはぐっとメルヘンの世界です。ジンさん星の王子様で超キュートだったんですが、この直前のＶＣＲで月から地球を眺めるショットがあったのもあって、「ジンさん…かぐや姫じゃん…」と思ったものでした。求婚者たちを「あり得ないことは言わないでください」とあしらうジン・かぐや姫もみたい。
Inner Child
今回妖艶なのはジミンとＪＫに任せたテテ。メリーゴーラウンドに小さい頃のテテ（子役）と一緒ににこにこと回りながら歌います。こっちが彼の本質なんだろうなあ。すごく優しい、癒やされる時間でした。
Ego
そして文句なしに楽しいナンバーEgo。いつもながらパフォーマンスしているホビは本当に輝いてます。最後はほかのメンバーも出てきてダンス。楽しそう～
Boy With Luv
こちらはバンバンコンを踏襲した傘を使った振り付けでした。
MC
初日だったかな？ジミンが「世界に連れて行ってくれた曲、みんなに聞いてもらえるようになった曲、夢を追い始めた曲」と紹介してたと思います。
DNA
DOPE
No More Dream
ヒット曲、やっぱり勢いがあって楽しいですね。ＤＮＡとＤＯＰＥはオンラインならではのＶＲ，ＡＲ技術を使ったものになってました。大画面で見ると非常に面白い体験でした。
大人になって、カジュアルなシャツ姿で歌うＮＭＤも素敵でした。歌もダンスも成長が感じられます。よくピッタリなカル群舞がすごいと言われるけど、実はみんなダンスに個性があるんですよね。だけど全体で見ると統一感がある。それがよく分かるステージでした。
(encore)
ＭＣでは本来の形で公演できなかった悔しさと、それでもこうやってステージができたことへの感謝がそれぞれの言葉で語られました。
１日目／２日目
Butterfly/ Spring Day
ミディアムナンバーでしっとり。
「会いたい」と繰り返すSpring Dayは染みます。
RUN/ IDOL
一転はしゃぎまくるバンタン。会場全体で盛り上がるところ、メンバーだけだったけれど楽しそうでほっとしました。
Dynamite
文字どおり息つくひまなくDynamite！本当に良い曲だ。
We are Bulletproof: the Eternal
そして最後は７年間を総括するこの曲。
全２３曲、ほんとうにありがとう！
最近アメリカでの活動も多く、すごく洗練されてきたと思ってたけど、ＫＰＯＰらしいというか、サービスてんこ盛りですね。あの手この手で楽しませようという気概というか。ただ演出的には私はラップラのものぐらいのあっさり、センス重視のもの好きかな…ｗ とはいえ、大きなパフスリーブのジンやジミンも、ＪＫの頑張ったセクシーも楽しかったです。
とりあえず忘れないうちに。
