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BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

SUGA·Agust D·ミン·ユンギ、三者の対面、3部作の完璧なフィナーレ/ツアーファイナルレビュー 日本語訳


こちらの記事を訳しました。

 

SUGA·Agust D·ミン·ユンギ、三者の対面、3部作の完璧なフィナーレ

イ・ジェフン記者

「SUGA|Agust D TOUR『D-DAY』THE FINAL」終了
KSPOドーム 3日間で3万8千人が集結

三者の対面は勇気だ

6日午後、ソウルオリンピック公園KSPOドーム(旧体操競技場)で開かれたコンサート「SUGA|Agust D TOUR『D-DAY』THE FINAL」でBTSのSUGA・AgustD·ミン・ユンギが相対したのを目撃して分かった。

「まだ相変らず/君が僕は恋しくてまた恋しい」

この日SUGAがステージでは初めて公開したAgust Dの「Dear My Friend」で涙を流した時、恐れ多いことだが、彼の苦悶を理解することができた。

SUGAは4~6月「D-DAY」を通じて計10都市、25回公演で29万人余りの観客と意思疎通してきた。 このすごい数字にも、彼は孤独だったかもしれない。 SUGA、Agust D、ミン·ユンギを同時に合わせた今回の公演は「ARMYGDALA」で歌うように、取り出したくない記憶とトラウマに向き合わなければならなかったからだ。

その作業を25回以上行い、今回のアンコール公演では確実に向き合って整理しなければならなかったはずなのだから、その精神的な負担の重さはコンサートを準備しながら耐えなければならなかった肉体的な負担よりも大きかっただろう。 SUGAがこれまで見せてくれた堂々とした率直さと鋭い真心の重さを考えれば、当然の推測だ。

今回のツアーはそのため「解禁」の場だった。

歌手の歌は、最も純粋になった時にその歌の声だけが聞こえる。 禁止していたことを解きほぐす作業であり、解放でもあるのだ。 その時の歌は、SUGA、ARMYの誰のものでもなく、ただの歌だ。 つまり、歌が歌う歌だ。 そんな時、歌に注いだ傷、痛み、苦痛を客観的に眺めることができるようになる。 歌そのものが自らを歌うことになるのだ。

SUGAがSUGAとAgust Dにそれぞれの自我を分離したのは、このような歌の美学を知っているからだ。

歌が自分の元を離れて誰のものなのか分からない境地に達すると、他者の声を自然に受け入れる。 今回のツアーがSUGAが自らを慰める場であり、そうして慰める瞬間にARMYを自然に引き込み、共感し共鳴できたのはそのためだ。 SUGAが思いっきり悪口を言う時、観客が身代わりの満足とカタルシスを感じた理由でもある。

他者の声を受け入れる時、自身が完全でなければその声は歪められる危険性が大きい。 固い信念でしばしば誤解を受けたりもするSUGAは、今回のコンサートで自分の完全な意志を証明し、偏見も取り除いた。 それだけに新しい支持者も生まれただろう。

公演に歌手として自らの価値観を多く映し出すこの公演型ミュージシャンは、このようにして、ツアーのフィナーレで自分の価値を証明した。

そんな彼のそばにはBTSのメンバーたちとARMYがいる。

4日から3日間開かれた今回のコンサートには、それぞれジョングク、ジミン、RMがゲストとして出てデュエットし、ソロ曲を聞かせてくれた。 この日には軍服務中のジン·J-hopeが休暇を取り客席で応援した。

先立ってシュガは「Agust D」(2016)を皮切りに「D-2」(2020)を経て、そして4月21日についに公開した「D-DAY」で「Agust Dトリロジー(3部作シリーズ)」を終えた。 「D-DAY」がAgust Dとしてやりたかったメッセージの枠組みでは最後だという点も明らかにしていた。 今回のアンコール公演がAgust Dのピリオドだったのだ。

Agust Dという活動名は、SUGAが以前歌詞として書いた「DT Suga」を逆に並べたたものだ。D TownはSUGAが過去に属していたヒップホップクルーの名前だ。 彼の故郷である大邱のクルーだった。

BTSのメンバーたちのソロ活動に並行してチャプター2に入っただけに、自身のチャプター1の一つの軸だったAgust Dとも、確実な関係の整理が必要だったのだろう。

そのためにはSUGA、Agust D、そしてミン·ユンギが真剣に向き合い承認を受ける場が必要であり、それがまさにARMYが一緒だった今回のソロツアーだった。

そのようにSUGAは「D-DAY」に生まれ変わった。 Good Bye Agust D. はっきりとした締めくくりもSUGAらしい。

最後の曲も「最後」(The Last)だった。 「俺の住所はアイドル否定はしない/何度も絡められた苦悩/彷徨の最後に正解はなかった/売り飛ばしたと思っていたプライドが、いまは俺の誇りになる」

SUGAは今回のコンサートでBTSメンバーの中で初めてのソロとしてKSPOドームに入城した。 3日間、計3万8000人が集まった。 SUGAは最後に「再びソウルで公演する時は、僕たち兄弟7人が一緒に舞台に立つんじゃないか」と予測した。