はちみつと焼酎

BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

女性ファンを雑に扱うKPOP業界/ハンギョレのコラム訳

訳したこちらのコラム

の関連で、HYBE、KPOP業界の問題点を女性の立場から考察した記事が興味深かったのでついでに紹介します。

★前提となる事件のあらましはこちら。

「スキャンでなく触って突いた」…グループ&Teamのファンサイン会で下着検査が物議に | Joongang Ilbo | 中央日報

★Weverse Shop の謝罪文はこちら。

【全文】HYBE、「&TEAM」ファンサイン会…下着検査論難に謝罪「改善案準備」│韓国音楽K-POP│wowKorea(ワウコリア)

元記事(ハンギョレ新聞)

n.news.naver.com

中略あり。パパゴ+αです。上のリンクも自動翻訳のボタンがついているのでご参考に。

★★★訳ここから★★★

女性ファンを雑に扱ってもいいという「アイドル王国」の悪習

イ·スンハンの「スルタン·オブ·ザ·テレビ」

先日、演劇を一本見に行って…(中略)…俳優たちが直接客席の間を歩き回りながら「Siriヤ!」…(中略)図々しくスマートフォンに搭載された音声アシスタントを呼び出すコマンドを叫ぶ俳優たちの前で、観客は笑いながらスマートフォンを消した。

数日後に見に行ったピアニスト、チョ·ソンジンのリサイタル。 合意のない録画や録音が問題になることではクラシック公演ほど致命的なケースもないだろうが、案内スタッフたちは丁重にスマートフォンおよび電子機器の電源を切ってほしいと要求するだけで、これといった身体検査のようなものはなかった。 たまにインターミッション中にスマートフォンの電源を入れて、がらんとした舞台を撮影する人がいたが、あえてこれを阻止する人はいなかった。

そして数日後、SNSが大騒ぎになる事件があった。 キーワードは「下着検査」だった。

ビデオ通話のファンサイン会を企画しながら

空港出国審査もこのようにはしないだろう。 …(中略)…このサイン会に参加した女性ファンは執拗で無礼な身体捜索に耐えなければならなかった。 現場スタッフが「録音または撮影が憂慮される」という理由でスマートウォッチなどの電子機器の有無を確認するとしてファンを対象にセクハラまがいの身体検査を進行したのだ。 SNSに掲載された参加者たちの吐露は、それこそぞっとする。

…(中略)…

状況が深刻になると、ハイブ傘下のファンコマースプラットフォーム「ウィーバーズショップ」は9日謝罪文を載せた。 しかし、この謝罪文もすっきりとはいかなかった。(Weverse shop の謝罪文は)要約するとこういうことだ。

「あなたたちがしきりに電子装備を隠して入ってくるから、私たちもやむを得ず身体検査をしたのではないか。」

全てファンの責任だということだ。 これを納得できるファンが果たして何人いるだろうか?

そもそもアーティストとファンの間の対話が外部に流出するのがそれほど問題になるならば、記録が可能な「ビデオ通話ファンサイン会」は一体なぜ進行するのだろうか? …(中略)…

アーティストを保護しなければならない企画会社としては、統制不可能なリスクを最小限に抑えなければならないという点を非常に理解できないわけでもない。 …(中略)…

しかし、ファンサイン会で無理な要求をすることになるのは、すべてファンの過ちだけなのだろうか?最近のファンサイン会の仕組みを少しでも知っていれば、そうは言い難い。

サイン会は実物のアルバムを購入した人に限り抽選制で席が空く。 そのため、当選する確率を高めるため、アルバムを少なくとも数十枚から多くは数百枚購入する人もいる。…(中略)… 数百万ウォンを支出して、やっとアーティストと会う1分余りの時間に応募だけでもしてみる資格を獲得する、歪んだファンサイン会の構造の中で、ファンの期待も高まるしかない。

もちろん、……(中略)…企画会社は…アーティストを保護しなければならない義務がある。 しかしスマートフォンなどを取り出して一緒に記念写真を残し、その1分余りの出会いの瞬間を記録に残しておきたい欲望まで責めることはできない。

そして、そもそもその欲望の根本的な責任を探して辿っていくと、結局不健康な構造でお金を稼いできた企画会社に帰結する。

 

ハイブ「一部のファンの主張、多少誇張されている」

このような事件はこれが初めてではない……(中略)…

女性ファンはその度に怒ったが、それもすべてその時だけだった。 自分たちが応援するアイドルのイメージに烙印を押されるのではないかと恐れた女性ファンは、企画会社に向けた抗議と謝罪要求を大きく騒がせることができなかった。 今も同じだ。 …(中略)……そもそもこの戦いでファンと企画会社は対等な位置に立っている存在ではない。 

 …(中略)…謝罪文を発表した翌日の10日、ハイブはあるマスコミを通じてこのような立場を明らかにする。

「しかし、このような一部のファンの主張は多少誇張された部分があることが分かった。 (中略)現場外注運営会社の女性保安スタッフが現場で「しばらくタッチします」という案内コメントをした後、手の甲で電子機器が疑われる位置を大まかにチェックし、ファン自ら機器を除去するよう案内した。 服の中に手を入れたり、服を直接上げるなどの行為はなかった」(<スポーツ朝鮮>「[総合]アンチームファンサイン会論難、『下着検事セクハラ』事件の顛末は『2023年7月10日ペク·ジウン記者)。

つまり一部の特異な人々が、通常の身体検査を誇張したのだと言って、事態が収拾されることを願っているわけだ。 時間が経てば、いつものように静かになるから。

 

「パス二」の時代と何も変わらない

企画会社のファンダム待遇がこうだから、業界のすべての人が女性ファンを軽く扱う。 十数万ウォンの入場料を払って入ったコンサート会場で、保安スタッフにタメ口で無礼な案内を受けるのはもちろん、空港出入国など女性ファンと接点ができる現場で、保安スタッフによるアーティストの過剰保護で、女性ファンが大小の負傷を負った事例も数え切れないほど多い。

Kポップ業界が今のように成長できるよう市場を守ってきた。産業の中枢である女性ファンは、お金と時間と情熱で最も多く献身しながらも最も蔑視される位置で「そのように接しても良い」扱いを受けている。

これは根本的に韓国アイドル産業の胎動期の時から女性ファンを「パス二」と呼び蔑視してきた古い習慣の残滓であり、それに対する問題意識を感じるどころか、堂々と同調しファンを搾取してきた業界全体の問題だ。

今回の下着検査事件について「金属探知機を導入せよ」のような解決策を導き出すのは難しいことではない。 録画や録音装備が問題なら金属探知機を導入すればよく、現場に金属探知機を導入するのに大きな費用がかかるわけでもないからだ。

しかし、より根本的な問題は「アイドルが好きな女性ファン」たちは雑に接しても良いという業界全体の認識にある。

文章の冒頭で例に挙げたように、演劇界もミュージカル界もクラシック界も、どんな業界もファンをこのように雑に扱わない。 ファンに対する業界の認識が変わらない以上、このようなことはいつどこでも再び繰り返されるだろう。