花様年華のコンセプトについて深掘りした過去記事の日本語訳です。
記事の配信は2015年5月。全7本。
このうち、あんまり読んだことのない1,3,の当時のスタッフの方のインタビューと、4のメンバーのインタビューを訳してみたいと思います。 2025年は花様年華10周年ということで、記念アルバムも出るという予想もありますし、参照する資料として良いかと。
『花様年華』、学校3部作より繊細で普遍的
2015-05-04
MBNスターソン·チョロン記者
[MBNスター、ソン・チョロン記者]
グループ「防弾少年団」が「学校3部作」というテーマを終え、「花様年華」というテーマで歌謡界に戻ってきた。 曲を聴いた時、映画「花様映画」を思い浮かべるかもしれないが、防弾少年団は徹底的に単語の意味に焦点を合わせた。 「人生の最も美しい瞬間」という意味を持つ花様年華。 意味がそうであるだけに、今回のアルバムでは防弾少年団の強い姿ではなく、危うくも美しい姿を見ることができる。 破格の変身というわけだ。 これに対し、MBNスターはBig Hit Entertainmentのユン・ソクジュン理事に会って、今回のアルバム企画について気になるところを尋ねてみた。
◇ 自己紹介をどうぞ。
制作とマーケティングを担当しているBig Hit Entertainmentのユン・ソクジュン理事です。
◇ 今回のアルバムのメインコンセプトは「花様年華」だ。 このテーマを選んだ理由は?
青春を最もよく表す言葉だと思った。
◇ 普通のティーザー公開は、 メンバー別に分けて行う。 しかし、今回の防弾少年団のティーザー公開は方法が少し違った。 「開花-白昼夢-不安」というキーワードに分けてティーザーを公開した理由は?
今回のアルバムでは、青春の様々な断面の中でも本質的な危うさにフォーカスを合わせたかった。 花が満開になる一番美しい時期だが、同時に漠然とした未来に対する不安を感じたりもするので、現実逃避的になるのが青春だ。 満開の花が美しい理由は、その花がすぐに枯れるからだというか。
同時に公開するよりは、公開順に従って写真の中に隠されている意味を捜し出すことが、写真の意図をより正確に伝えられると考え、分けて公開することになった。
◇ このように分けて公開されてみると、今回のアルバムはティーザーからジャケット、ミュージックビデオまで全体的に一本のドラマを見ているようだった。 このようなストーリーテリングを導入した理由があるとしたら?
最初に青春というテーマが決まったときから、青春の美しさと危うさ、明るい面と暗い面の両方を扱いたかった。 そのためには、大きな枠組みでのナラティブがなければならず、写真からミュージックビデオまで、そのナラティブを視覚的に具現することに焦点を合わせた。
少し違う話をすると、青春の暗い面を描きながら、いわゆる「ネタ」を投下して花様年華pt.2で青春の明るい面を描きながら、それを回収するという長期計画で企画を展開しているので、一般的なアルバムコンテンツに比べてストーリーテリングがさらに強調されたコンテンツになったようだ。
◇ 「花様年華」人生の最も美しい時代であり、青春を意味する。 しかし、記者が感じたティーザーは少し憂鬱というか。 反対の感じだった。
メンバーたちと花様年華という単語を通じて青春を表現しようという部分について、ある程度合意してから一番先に思い浮かんだのがSUGAだった。
実際はその年の頃のSUGAを見たことがないにもかかわらず、バスケットボールコートで一人でボールを投げて汗に濡れたまま座っているSUGAの姿が思い浮かんで、そんな話をSUGAに伝えたところ、本人も実際そのようなことがよくあったという。その時に感じた感情をそのままラップにしてくれれば、それがまさに青春そのもののようだと話すと、期待通りにあまりにも立派な作品を作ってきてくれた。
自信と不安感が交差する若さの断面を、バスケをする少年を通じて描いた寓話だと受け止めてくれれば良いと思う。 私の立場では、この曲は単に今回のアルバムだけのイントロではなく、花様年華2部作全体を貫くテーマを描き出した作品だと思われる。
◇ 防弾少年団はいつも連作を出している。 デビューするやいなや、昨年まで学校3部作を進行し、今年からは「花様年華」2部作を進行する。 このように連作にしてアルバムを製作する理由は何か。
防弾少年団はメンバーと同年代の話をするチームだ。 デビュー時点では、メンバーのうち数人が高校生であり、彼らの最も大きなテーマである学校について話した。 今は彼らが青春を迎えていて、それで青春を歌うのだ。 学校も青春も一つの作品に盛り込むにはあまりにも多様な側面を持つテーマなので、どうしても連作を選ぶようになるようだ。
◇ 青春を表現するのに花、海辺、そしてホテルの部屋を選んだ理由は?
ロケーションには非常に明確な理由があるが、これを企画者の口で説明するのは、見る人の想像の楽しさを奪うことのようだ。 アーティストとしてもそんなに「クール」とは思えないし。 「この部分は想像に任せる」という答えに代える。
◇ 学校3部作と花様年華が一番変わった点は何だと思うか気になる。
学校3部作は基本的に非常に単純な主題に対して宣言的に接近する方式を取った。 例えば「君の夢は何?」「Everybody say NO」という歌詞のように。 これはプロデューサーの意図のためでもあったが、実際に音楽を作業する防弾メンバーたちの年齢が幼いという点のためでもあった。
事実、そのために歌詞の言葉があまりに荒かったり粗悪だという批判を受けたりもした。 しかし、メンバーたちが今でなければできない話をすることがもっと重要だと考え、そのような点を強調することにより重点を置いた。
これとは逆に、花様年華ははるかに複合的なテーマである青春に対する話である上に、メンバーたちも色々な面でぐんと成長し、学校3部作とは全く違う接近方法を取ったようだ。 前作に比べて音楽に対してもう少し繊細に接近しようとし「防弾だけの」時よりはもう少し普遍的な視点を受け入れ溶かし込むことができるように努力したようだ。
◇ 今回のアルバムでまた目立つのが「成熟ではなく成長」だと強調するが、企画者が考える成熟と成長の違いは何か。
成熟が完成した状態なら、成長は過程だ。 「花様年華」は、少年から青年へと一歩進む過程を描いたアルバムだ。防弾少年団のメンバーたちの能力と技量のすべての面でもやはり成長する過程だ。
◇ さて、最後の質問です。 「花様年華」を通じて、 バンタンのどんな姿を見せたいのか。
一生に一度しかない、少年から青年に移る、まさにその瞬間を見せたい。 また、先に述べたように、音楽的にもパフォーマンスも成長したという評価が最も重要だ。
花様年華コンセプト解剖 ビジュアル(ビジュアルチーム長インタビュー)