はちみつと焼酎

BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

なぜSUGAに「フォトラインの恥辱」を強要するのか/TVデイリー記事

v.daum.net

SUGAの飲酒運転に関して、報道がエスカレートしていましたがやっと冷静な論説が出ましたので訳します。さすがにやりすぎだって。

パパゴ+α訳

 

なぜSUGAに「フォトラインの恥辱」を強要するのか

2024. 8. 12. キム・ジヒョン記者

 飲酒状態でスクーターを運転したと知られたBTSメンバーのSUGAに対する批判世論が尋常でない。 キックボードであれスクーターであれ飲酒をしたことは弁解の余地がない誤りだが、フォトライン*1にSUGAを立たせることにどんな公益的効果があるのか疑問だ。 SUGAは本当に「罪人」と烙印を押すフォトラインに立たなければならないほど大きな犯罪を犯したのだろうか。

ソウル龍山警察署は7日、SUGAを道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで立件し、取り調べている。 龍山署側は近いうちにSUGAを呼び出し取り調べる方針だと明らかにし、世論の関心は「フォトラインに立ったSUGAの姿」に集まった。 BTSは、いかなる傷もない、いや許されないイメージを蓄積してきただけに、今回の事件は世間とファンに大きな失望感を与えた。

それでもSUGAをフォトラインに立たせなければならないという一部世論の強迫的な雰囲気は行き過ぎた感がある。

フォトラインは、容疑を受けている取材対象が調査機関に出席する際、取材陣が写真を撮影し、インタビューができるように臨時的にとどまる空間だ。 韓国だけにあるこの取材文化は、メディアの権利と自由を保障し、国民の知る権利を広げるのに寄与したが、副作用も少なくない。

フォトラインという空間自体が事実上「世論裁判」の機能を持つためだ。 被疑者の容疑の有無と関係なく、フォトラインに立った取材対象は頭を下げなければならない罪人になるのが現実だ。

そのような否定的なフレームを持つフォトラインに、重大犯罪の疑いもないSUGAを立たせるのが果たして正しいのだろうか。 さらに、海外では犯罪を犯した人を撮影するマグショットとフォトラインを区別するのは難しい。 フォトラインに対するSUGAの負担感がより重く感じられる理由だ。

もちろん、SUGAが釈明しなければならないいくつかの争点は存在する。 まず、事件当時の飲酒状態に対する説明が不正確だ。 SUGAは所属事務所を通じて「ビール一杯だけ飲んだ」と明らかにした*2が、警察によると当時SUGAは血中アルコール濃度は0.08%以上で免許取り消しに該当する数値だった。

ただ、移動機器に対する報道は、SUGA側の嘘ではなく、誤報であることが明らかになった。 先立ってJTBCはSUGAがキックボードをに乗っていたのではなく電動スクーターを運転したと報道し、世間ではSUGAが「キックボードを運転した」と嘘をついたと誤解、不届き者とされより一層批判を受けた。

しかし、SUGAが運転した運行機器を混同したのは警察だった。 警察はSUGAのミニ電動スクーターを電動キックボードとして認知し、先にマスコミに知らせた。 実際、SUGAが運転した製品はオンラインモールで「折りたたみ式電動スクーター」と「折りたたみ式電動キックボード」でどちらも検索され販売されている。

事件当時、SUGAが運転した運行機器は一般個人型移動装置(PM)で、車輪は10インチ、重さ25kgだ。 通勤用ミニ電動スクーターに近いが、JTBCは実際にSUGAが運転したスクーターと違うモデル、まるでバイクであるかのように報道し、不要な議論を煽った。

処罰の程度を予想する報道も実際とは大きく異なる。 小型電動スクーターによる事件、事故の場合、対人事故や器物破損などがなく、初犯の場合、量刑基準で最大2000万ウォン以下の罰金刑に止まる。 だが、一部メディアはSUGAの事件が「最大5年以下の懲役刑」を受ける恐れがある」と重大犯罪人のように報道した。

SUGAをめぐる議論は、このように様々な面で行き過ぎだ。 キックボードという表現を使ったのは、当初警察だったにもかかわらず、ハイブが事件を矮小化しようとしたという陰謀論まで提起されたので、失笑を禁じえない。

BTSが起こしたKポップの奇跡を称賛したメディアは、たとえ一部であるにせよ、あっという間に「懲役5年」を云々する魔女狩りの声に変わった。 一体誰のために批判、いや恥をかかせたいのだろうか。